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私の生きがい Quality of life
作業療法士は、みんなのQOLを知りたい!
QOL(Quality Of Life)は人生の質、生活の質、生命の質と訳されます。生活、人生、生命をいきいき輝かせるためには、‘自分らしく生きる’ことが必要です。
しかし不運な事故や病気によって‘自分らしさ’を発揮できない方もいます。我々作業療法士は、そのような方々へ‘自分らしさ’をもう一度感じていただくための支援を行います。ですから作業療法士は、十人十色の‘自分らしさ’を発見、尊重することが大切なのです。
このページでは、エネルギッシュにQOLを輝かせている方を紹介しています。
あなたのQOLってなんですか?
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「ママだってスウィング♪しちゃう」 ママさんブラスバンド「Happy Melody宮崎」代表 金子美和さん
QOLは・・・・・・
今回の主人公はママさんブラスバンド代表 金子美和さんです。「大人になっても輝き続ける」ことはとても理想的なことですが、同時にとても難しいことかもしれません。「Happy Melody宮崎」ママさん達は演奏中とてもキラキラと輝いています。きっと「Happy Melody宮崎」の活動には、大人になっても輝き続けるヒントがあるかもしれません。
「Happy Melody宮崎」誕生
ママさんバレーや合唱団はよく聞くが、最近熱いのは断然“ママさんブラスバンド”!「楽器が吹きたい!」というママの情熱は日本各地を縦断し、全国に100以上ものママさんブラスバンドを誕生させた。そのほとんどがここ2、3年で結成されたものだ。そして今から2年半前、ここ宮崎に「Happy Melody宮崎」が誕生した。団員は妊娠中のプレママさんから、成人した子供がいるママさんまで50名が在籍。学生以来楽器を触っていないペーパー吹奏楽団員がいれば、一般の楽団に所属している現役吹奏楽団員もいる。団員に共通している事は、誰かのママであり、吹奏楽への情熱が色褪せていないということだ。
「Happy Melody宮崎」入団
学生時代あんなに時間を共にしたフルートを手にしなくなって十数年が経っていた。結婚し、実家に置いたままだったのフルートのことは気がかりだったが、徐々に記憶からは薄れていた。そして出産、育児。人のためにやる仕事は増える一方で、自分のためにやる仕事や自分の時間は減っていった。確実にママになっている実感はあったが、私個人はなくなっていた。そしていつしかフルートの存在は私の中で完全に消滅していた。ママになることよりも、よっぽど私個人を取り戻す事の方が難しく感じられ、悶々とした日々が続いた。ママであれば一度は感じる感情かも知れない。
そんな中、地元のニュースが目に止まった。宮崎にママさんブラスバンド「Happy Melody宮崎」が誕生したというものだった。音のない世界に、トランペットのファンファーレがなり、私の吹奏楽への情熱が一気に噴火するような感覚だった。実家に眠ったフルートを思い出すのに時間はかからなかった。そして久しぶりにフルートを手にした時、学生のときでさえ感じなかったほどの情熱が鼓動していた。私はまもなく「Happy Melody宮崎」に入団することとなった。
Happyを音にのせて
久しぶりに手にした楽器を操る喜び、自分の時間を持つゆとり、吹奏楽を愛する仲間と共に過ごしよみがえる学生時代。どの感覚もとても久しぶりで、皆と集まって練習するだけでも私をHappyにしてくれた。そして私達の演奏にあわせて、お客さんが本当に楽しそうにしてくれると、私のHappyはさらに増幅した。初めて訪問演奏ボランティアとして幼稚園へに行き、子供達が演奏に合わせて躍動する姿を見て感動し、涙をこらえながら演奏したことを覚えている。楽器を操る喜び、そして演奏を聞いてもらう喜びは、私をすっかりと満たしてくれた。
しかし「Happy Melody宮崎」の効能はそこまでにとどまらなかった。私達の演奏を聞いたママさん達から「イキイキしている姿が羨ましかった。私も何か始めないといけないと思った。私ももう一度輝きたい!」という感想が多く寄せられたのだ。それはママとなり、ワタシが消えていく感覚と闘う中で生まれた率直な感情なのだと思う。そんなママたちが一歩を踏む出すための心のファンファーレを鳴らし、“Happyを音にのせて♪”多くのママたちに届けたい!!「Happy Melody 宮崎」という名前の由来である思いが現実になっていた。
ママだってスウィングしちゃう♪
楽器を操る喜び、演奏を聞いてもらう喜び、そしてHappyを届ける喜び。そんな至高の喜びを感じるために私たちは努力を惜しまない。ウルトラ大行進ではウルトラマンのお面をつけておなじみのポーズを決め、マンボNO5ではお花で飾って陽気に踊る。ブラスバンドの域を超え、もはや心はエンターテイナーだ。
先日、長男が通う小学校に訪問演奏に行った。その日長男は朝から落ち着かない様子だったと担任の先生から聞いた。私の登場が心配だったのだろうか、それとも楽しみだったのだろうか。話べたな長男からそれを読み取ることはできない。しかし心から楽しんでいる私の姿は、まだまだ小さい彼の心に記憶されたことだろう。「ママってすごいな♪大人って楽しそうだな♪」私自身が輝くことで、そんな風に母親として彼の心の道標になることができれば感激だ。長男と次男は、それぞれの興味をいっぱいに吸収し、無限の可能性という輝きを放とうとしている。まだまだ私だって彼らに負けるわけにはいかない。「ママだってスウィングしちゃう♪」いつまでもそんなママでありたい。
固定リンク | 2010年05月29日【6】
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