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私の生きがい Quality of life

作業療法士は、みんなのQOLを知りたい!

QOL(Quality Of Life)は人生の質、生活の質、生命の質と訳されます。生活、人生、生命をいきいき輝かせるためには、‘自分らしく生きる’ことが必要です。

しかし不運な事故や病気によって‘自分らしさ’を発揮できない方もいます。我々作業療法士は、そのような方々へ‘自分らしさ’をもう一度感じていただくための支援を行います。ですから作業療法士は、十人十色の‘自分らしさ’を発見、尊重することが大切なのです。

このページでは、エネルギッシュにQOLを輝かせている方を紹介しています。

あなたのQOLってなんですか?

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〜ネバネバをやめてサラサラに生きたい〜 ワクワクが元気の供給源 宮崎おっぱい会主宰:富岡由美子さん【1】

連載QOLの記念すべき第一回は、宮崎おっぱい会主宰、富岡由美子さんです。

放送関係の仕事を経験後、第一子を助産院の畳の上で出産。夫とともに新たな命を迎えるという自然なお産を経験したことでそれまで感じたことの無かった生きる喜びを実感。この経験をもとに、多くの方に理想的なお産を提供したいという夢を現実にしようとエネルギッシュな活動を展開されています。富岡さんの生き方、生きがいを聞かせてください!!!


■略歴
富岡由美子さん1968年 岡山県出身
放送局勤務を経て転勤族の夫と結婚し、二児を助産院で自然出産。命と真摯に向き合いたいとボランティア活動をスタート。現在宮崎おっぱい会主宰。

■宮崎おっぱい会
自然なお産と育児の実践に必要な情報交換の場を持ちたいと三年前に転勤でやってきた宮崎で第2子を妊娠したのを機に同会を設立。自然な出産と育児に必要な手当てを学ぼうと温熱療法やホメオパシーなどの各種代替医療の勉強会やお産や育児に関する講演会などを開催。「夢のお産」自費出版。
活動の詳細はホームページ http://www.geocities.jp/oppaikai にて


子どもはすごい。うらやましいと心底思う。
柔軟な心と体とは良くいったもので、風邪をひいても友達とけんかしてもずるずると後をひかない。その時は懸命に苦しんで、後はけろっとしている。後から娘にけんかの原因を聞いても「・・うーん、なんだっけ」と本人すら覚えていないことが多々ある。

百才を超える長寿の方に健康法をさぐろうという番組を見たことを思い出した。
どのお年寄りも晩酌はするわ、おやつにまんじゅうをペロリと平らげるわ、肉や魚も好きでねぇ、という方が多い。おしゃべりが楽しくて夜更かしした翌日に早朝から農作業開始という方もいらしたっけ。結局共通の健康法は見当たらなかった。
そんな長寿のお年寄りと子ども達の共通点を自分なりに発見。両者とも「こだわり」がない。ようは「こうしなくては」をなくして「あっはっはっ」と豪快に楽しんで毎日を生きているのである。

ならば自分も、と2歳の息子と散歩にでかけてみた。
息子のマネをしたら自分も変われないかと考えた。三輪車が大好きな2歳の息子はペダルに足がとどかなくても地面を蹴りながらすさまじいスピードでぐいぐい進んでいく。
「ただひたすらにこぐ」ということが楽しいと全身で表現し「うひぁー」と雄叫びをあげる。二十分ほど存分に三輪車をこいだ息子は「あぃ」と三輪車をゆずってくれた。
「こぎなさい、楽しいから」とすすめる息子。ならば・・と三輪車をまたいで母の私も地面をけってみる。10メートルほどですぐに汗がにじんだ。
背中のリュックも重たいし腰もいたたた・・。このときの様子を友人は車で通りすがりに見ていたらしい。「声をかけてくれれば良かったのにぃ」と言うと、「なんかねぇ、一生懸命だったから・・」と苦笑いしながらお茶をにごされた。・・・すさまじい形相だったのだろう。
息子のように無心に楽しめる境地に達するにはまだ私には時間が必要らしい。

そんな私に十年ほど続けていることがある。
薬を飲むことで症状にフタをせず、原因を見つけることを試しているのだ。
薬は飲まなくてもいいのであれば、飲まないという選択を続けた結果、今年で十年が経っていた。薬なしで風邪などの頭痛や咳などに対応するのだから、症状は抑え込めない。これはしんどい。
ならばできるだけ風邪をひかないようになるにはどうしたらいいかと考え、食事、運動と試してみた。しかし結局はいかにワクワクして毎日を過ごせたかが元気の供給源であると気がついた。
ワクワクに焦点をあてる生活を続けると疲れもあまり感じない。
結果的に風邪知らずになった。ネバネバが多い心持ちは、家族も周囲も息苦しくさせる。
そして何より自分が一番苦しいので、体が風邪をひくことでSOSを発していたのだと、身をもって経験してようやく合点がいった。

心のワクワクをバロメーターにして、今は日々ボランティアの活動にいそしむ毎日である。
仲間と共に「夢のお産」という本を自費出版し、次は国内にとどまらず世界みんなで語り合いたいと「地球みんなの夢のお産」の発行を仲間とともに考えている。こんなことを考え始めるとワクワクは無限に広がっていく。

正直に申し上げるが今私は風邪をひいている。
ワクワクのはずが、いつしかネバネバが多い心持ちが多くなったらしい。静かに反省しつつも、元気になったらこうしたい、ああしたいと「したいことのてんこもり」になってくる。
ネバネバをやめて、サラサラと毎日を楽しんで過ごし、縁側のひなたぼっこが似合うおばあちゃんになり、棺桶に入るときには「ちょっと一休み」とぽっくり人生を終えるのが今の目標である。
豪快に、ただひたすらに毎日をワクワクと過ごしていきたい。そんな夢を持ちながら子ども達に日々鍛えられる毎日である。


固定リンク | 2008年06月12日【1】

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