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作業療法士の力
現場の作業療法士がどんな場面で「力」を発揮しているのか。ぜひご覧ください。
精神科における外来作業療法の必要性とやりがい 竹之内勇也さん
現在、新生病院では、外来作業療法(以下外来OT)に力を入れています。内容は毎回利用者様と話し合いで決め、社会資源を利用した院外活動やスポーツが中心となっています。最近では野球の希望が多く、やり方や道具を相談し、また性別に関わらず、一人ひとりが少しでも楽しんで頂けるように工夫し実施しています。
外来OTを実施する上で、入院患者様の作業療法とは違った、やりがいを非常に感じています。まず第一に、私はコミュニケーションを大切にし、楽しい場だと思って頂ける様な工夫をしています。短時間でも、利用者様の求めているものを素早く提供出来るように心がけています。そして、なんでも話せる雰囲気づくりでリラックスし笑顔が出るよう、利用者様とスタッフが共に運営していく温かい家族の様な繋がりを心掛けています。それが必ず次回に繋がると考えています。また、他者と一緒に行動し、全員で一つの事に取り組む充実感などを感じてほしいと考えます。活動時、普段以上に明るくはつらつとした様子が窺えると、私達スタッフも自然と笑顔になり、共に過ごせる喜びを感じています。さらに、メンバーの中には作業所に通いながら、外来OTにもきちんと継続参加できている利用者様もいらっしゃいます。これからも安定した社会生活を送れるようこの外来OTが利用者様の生活の一部になれるよう取り組んで行きたいと思います。
今後は、利用者様一人ひとりの憩いの場となり、ここで培った自信をそれぞれの人生で活かし、本来の自分らしさを発揮して頂きたいと思います。また、同じような悩みを持つ方も、安定した社会生活が送られるよう、外来OTの情報や必要性を発信していきたいと思います。
最後に、私が外来作業療法に携わり、約半年が過ぎましたが、作業療法士として自分自身の特性を100%活かし、一番やりがいのある仕事であると誇りに思っています。これからも利用者の方と同じ目線で、一緒にいろいろな事に挑戦していきたいと思います。
2018年05月31日【20】